ユニアースプロジェクトU(地球と地域の再生プロジェクト)
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もくじユニアースプロジェクト
T. 地球環境破壊と精神性の崩壊の原因
U.具体的な解決方法
V.次世代を創造する新社会システム
W. 新しいまち構築のコンセプト
X. ユニアースシティ構築のプロジェクト概要
  1. 住宅プロジェクト(理想住宅のあり方)
    滋賀県東近江市に建てられた循環型住宅
  2. 経済と産業のプロジェクト(自給圏経済:日常生活に必要な食糧は地産地消、地産できない物は自主的交易)
  3. 農業のプロジェクト (完全自然農法とバイオテクノロジーの融合)
  4. 金融のプロジェクト (財布レス社会の到来)
  5. 労働のプロジェクト (天職の選択と天性の発揮)
  6. 飲料水と生活雑排水処理プロジェクト (安全で美味しい水の作り方)
  7. ゴミ処理プロジェクト (ゴミはお宝!)
  8. 教育プロジェクト(人の役に立つ人づくり)
  9. 交通システムのプロジェクト(安全に、いつでも、だれでも、どこへでも)
  10. エネルギーのプロジェクト (次世代エネルギーの利用)
  11. 医療と介護と福祉のプロジェクト (寝たきりにならない健康管理)
  12. ユニアースシティのルール
Y.ユニアースシティへの入植
Z. ユニアースシティのオープンタイプ (システム運用)
[. 日本から国際社会へ (日いずる国の役目)


T. 地球環境破壊と精神性の崩壊の原因
現代社会が抱える諸問題 (地球温暖化、地球環境破壊、戦争、飢餓、貧困、人種差別、宗教、民族、税金、福祉、医療、介護、金融、虐待、格差社会、養育放棄、引きこもり、ニート、凶悪犯罪の激増、少子高齢化、年金削減、財政破綻など)は無数にありますが、中でも地球環境破壊人の精神性の崩壊は、
地球で暮らす総ての人の生命に関わる深刻で重大な問題だと思います。

にもかかわらず、現在これらの問題の解決策はありません。

このままいけば地球環境破壊と人の精神性の崩壊による人類の破滅は、
どうやら避けられそうにもありません。

問題は、物事の善悪の判断がつくにもかかわらず善を善とできない点にあります。
要は原因が「判っていても、止められない」という状況に陥っているにもかかわらず、
対処できていないことに大きな問題があるのです。

そこで、なぜこのような問題が起きるのかを分析してみると二つの根本的な原因のあることが判明しました。

第一の原因は、社会構造的(世の中の仕組み=システム)な原因で、

@資本主義     A市場経済      B拝金思想

の三つでした。


第二の原因は、
@精神構造的な原因で、
 哲学や宗教が問題にしてきた「自我(エゴ)」の形成でした。

次にこれらの原因を、より詳しく検証した結果を以下にまとめました。
それでは、まず第一の社会構造的な原因から検証してみることにしましょう。

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社会構造的原因
@ 資本主義は、基本的により多くの資本(お金や土地・権利や株など)の獲得を強いられ、延々と奪い合いを続けなくてはならないため、いつまで経っても平和な社会は創れません。
また利権を持っている人と、持っていない人がいることで公平な社会も望めません。(争奪思想・格差助長型社会構造)

A 市場経済は、大量に物を作り続け、大量に販売して消費し、延々と経済成長を続けない限り成り立たない構造になっています。
ですから、たとえ地球を破壊し尽くそうとも止めることは決して出来ません。
従って不必要な空港であろうと、施設であろうと、道路であろうと、とにかく何かを造り続けない限り成立しない経済構造なのです。
また「物づくり産業構造」であるが故に、物のあり方としては理想的でなくても、一定期限で壊れるような物作りも必須になります。(連鎖型環境破壊経済システム)

B 拝金思想は税金とお金のあり方に原因があって、納税しないと財産は没収され、お金が無いと生きられないという負(暗い)の現実を生み出しています。
税金は人々を苦しめ、お金は人を狂わせます。
今後さらにお金の為なら何でもする人の数が増加し、犯罪や事件の多発が懸念されます。(自然環境と精神性の崩壊を止められない負の循環型社会)

現在、政治や経済、学問や教育、医療や社会福祉や社会保障など全てが利権(利益を占有する権利:業者が公的機関等と結託して得る権益=独り占め)という形で資本主義と市場経済と拝金思想に牛耳られ、お金を稼がないと生き残れないという社会になっています。(金権主義は蔓延し、お金の呪縛から逃れない世の中)

これによって人々の精神は、お金がどれだけあっても満たされることのない日常生活の中で荒廃し、あらゆる物事の判断基準をお金に置くようになり、社会は大きく変わり、人も大きく変わりました。(人間性を欠いた自己中心主義的な社会と個人へ変貌)

例えば女性が結婚相手を選ぶ際、相手の性格や人格よりも収入や持ち物等を重視する傾向や、人付き合いでもビジネスにとって有益であるかどうかの判断が優先される傾向があります。

また市場では、鳥インフルエンザに感染していた鳥を出荷しようとしたり、
期限切れの乳製品を使用して商品化したり、
期限切れの洋菓子をリメイクして販売するなどして、利益の追求が最優先されます。

そして若者は、容易にお金を手に入れる方法として犯罪に走り、
いわば欲得(我欲)を優先するために、
人としての精神性を失いつつあります。

またなにも精神性を欠いているのは一般人や若者に止まらず、
社会的なリーダーである聖職者(教師、警察官、医者、公務員、政治家など)にまで及び、セクハラや淫行、官製談合や裏金工作、不正献金など不祥事は絶えません。(社会の崩壊)

より具体的な例としては、歯科医学の最終的な目標が虫歯や歯周病になりにくい生活環境の確立であっても、仮に日本の社会の中で諸外国のように、フッ素を水道水に入れて虫歯を限りなくゼロにすることを本気ですれば、虫歯は確実に無くなり歯医者さんの多くは失業してしまいます。ですからどれだけ目標が理想的であっても、社会の構造を変えない限り、そうやすやすとはできることではないのです。(医学も同様)

なにもこのようなことは医学に限ったことではなく、
浄水器や空気清浄機についても同様なのです。

つまり水や空気を綺麗にする器械を作れば作るほど地球環境にストレスを与えることになりますが、作り続けないと企業が成り立たなくなり生活ができなくなるので、どうしても器械を作り続けなくてはなりません。

本来ならば綺麗な水や空気を手に入れる理想的な方法は、浄水器や空気清浄機を作ることではなく、自然環境を元に戻し、誰もが美味しい水や空気を、日常生活の中で自由に満喫できることだと思います。

そこでここまでをまとめますと、
本質的(理想的)なことに気付いて正そうとしても、
個人の生活が成り立たないことや、
会社が儲からないことや、
税収が下がり議員数や公務員数の削減や減給に繋がることなどの理由で、
地球環境保護や和を保った世の中など、理想社会の達成は到底できないという結論になってしまうということです。

これこそが
地球を壊しきってしまう根本的な原因になります。

残念な事に、社会構造が歪んでいるために、
理想論を唱えても絵に描いた餅で終わってしまい、
所詮、理想は夢物語に過ぎなくなってしまうということになります。(欠陥社会)

つまり利他的な発想を社会の仕組み(構造)が拒み、
良心を騙し、裏切り、妥協して生きているうちに、
精神がどんどん腐敗し、取り返しがつかない状況に陥っているのです。

また極端なことを言えば今の社会構造の中では、
いくら教育や管理、監査や罰則を強化してもルール(常識)を守りきれないということです。

要するに、方法を問わずお金を獲得しない限り生活が成り立たない社会構造になっていることが、善悪が「判っていても止められない」状況を生み、
理想社会をいつまで経っても達成できない原因になっていたのです。
しかし驚くことに、より重大で根深い原因があったのです。

その原因が、このようなとんでもない歪んだ社会構造を作り、
今の状況から抜け出せなくしているのです。

それが第二の原因となる
精神構造的な原因「自我(エゴ)」なのです。

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.精神構造的原因
@ 精神構造的な原因を解く際に鍵となるのが

「自我(エゴ)とは何?」と
「人間(自分)とは何(誰)?」という問いです。

この問いが幾ら哲学的、宗教的であるといわれても、

「生きる」ということや
「人生にとって大切なものは何か」を考える時、

避けて通ることはできません。

この問いは全学問の中枢命題(命があるうちに解かなくてはならない最も重要な問い)と呼ばれています。(哲学を社会の基盤にする政策が必要な時)

精神面は非科学的(暗在系)でもあり、
一般的には避けて通りたい内容なのですが、
ここでは大変重要な問題解決の鍵となりますので、あえて触れさせて頂いています。

それでは精神構造的な原因と考えられる
「自我(エゴ)」が誕生するメカニズムについて
検証してみましょう。

「自我(エゴ)」は、一般的に我欲や欲望や欲求などの根源といわれています。
(「自我は数千年前と同様に現在も謎」ブリタニカ国際百科辞典)

「自我」が誕生する過程の第一段階は、

@人体に
A名前を付け「自己」になる
ステージです。(命名=自己確立の鍵)

このステージでは、「人体」の成長(食事や運動など)と「自己」の成長(学問や教育など)をします。
つまり体格形成(人体=有形的な「生」いのち)と人格形成(人=無形的な「命」いのち)の二つの成長をするということです。
二つの成長
二つの成長
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仮にこの時期に狼や猿に育てられたり、軟禁状態で育てられたりして声かけのない環境で育つと、「自己」は形成不全となってしまい、人の社会での生活が営めなくなります。

本文では人を、万物の創造の起源となる意識と定義付け、
「起源意識(人)」と呼んでいます。
(宇宙のビッグバーンや揺らぎの起源となる意図の根源)

また「起源意識」自らが分れて
「自分」になっているとも考えています。

続いて次のステージでは、形成された「自己」が
様々な物(有形・無形)を所有することで形成される
「我己」
が誕生するステージです。

「我己」とは聞き慣れない名前ですが、「自己」が物を所有する慣習によって、
「自己」と同等またはそれ以上の価値観を持つ、もう一人の陰の存在(分身=「我己」)をいいます。(人格の二面性)

例えば自分(「自己」)自身が傷つけられなくても、自分の所有物である車や鞄等が傷つけられると、あたかも自分自身が傷つけられたかのように怒ることがこれに相当します。
自我の確立
自我の確立
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この例は有形的な物ですが、これ以外に無形的な例として社長や先生、学者や公務員、社会的地位や名誉などのプライド(自尊心:自らが尊ぶ存在を「我己」という)が傷つけられるも挙げることができると思います。

不思議なことに判断基準が人(「自己」)から、「我己」に移ることで、車を持つと自分の車を中心にしたり、社長や先生になると社長や先生を中心にしたり、子供を持つとお母さんを中心にして、物事を判断するようになるのです。これが「我己」の特徴なのです。

そしていよいよ最終的なステージで「自己」と「我己」が融合することで、「自我(エゴ)」が誕生します。

一旦「自我」を形成すると物事の判断基準は、徐々に「我己」を中心にするようになり、利他的な発想が損なわれていきます。

この結果、判断をしているのが人(「自己」)ではなくなる為に時として判断を誤ることになるのです。

例えば会社の社長になると、「自己」の判断ではなく、「社長」としての判断を優先するようになり、会社の利益の為ならばたとえ人の道を外れても会社の利益を優先してしまうことなどが挙げられます。(一部の人なのですが残念・・・)

つまり「自我」が形成されると、人は利害関係を重視し、「私(わたくし)」即ち私有や私略、私利私欲など独り占めや邪(よこしま)な考え方になりがちになります。いわゆる人の立場になって物事を考えるのではなく、私的で自分勝手な考え方になるということです。
そして最終的には、人の役に立とうとすることより自分(私)を最優先するようになってしまいます。

また社会自体が強い「自我」を形成しないと生き残れない「自我社会」になっていることも原因を助長拡大しています。(自分だけを大切にする)
意識の変化
意識の変化
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現在、大半の人類は「自我」という状態にあります。人類の「類」は「たぐい」のことですから、本来の人(「起源意識」)とはまったく異なった偽者(類)ということになります。

大切なことは、どうしたら偽者から本物へ戻れるかということです。
その唯一の方法が「自我」の形成を極力抑制することなのです。

つまり地球上で「自我」となってしまい、本物(「起源意識」)に戻れないままでいると、人(「起源意識」)としての判断を下せなくなり、やがて地球を壊してしまい、破滅してしまうということなのです。

即ち「自我」の形成こそが「判ってはいても、止められない」という異常な精神状態に陥る社会構造を生み出した最大の原因と考えられるのです。
ギリシャのアポロン神殿とヒロシマの原爆ドーム対岸にある平和の鐘には、
それぞれ「汝自身を知れ」と「自己を知れ」と書かれています。

このメッセージは、

人類が「自我」であることを改めないでいると、
「自分勝手な考え方や生き方をしてしまい、最終的には崩壊または破滅してしまう」

という警告とは考えられないでしょうか。

「わたしは誰?」という問いがありますが、
この問いは「起源意識」自らの問いであり、
「起源意識」だからこそ出てくる問いです。

(宇宙と地球、人体と「自己」は「起源意識」が完成する為に必要な道具でもあり世界でもある)

わたしたち一人ひとりは「起源意識」の一部です。

すなわち一人という存在は「起源意識」の一部であり、
全体とは「総ての人の意識の和合したもの」、これこそが「起源意識」ということなのです。

(和多志わたしとは多くの意志が和したもの≠ 私わたくしとはひとりよがり、即ち人≠人類)

「起源意識」は、元もと全体一体で機能している生命体と考えられます。

ですから日常生活の場(環境)を、全体一体で機能できる社会にしておかないと、
天性や天命や天寿のまっとうが出来ないようになっているということなのです。
この理由こそが、総ての人が区別や差別なく、公平で仲良く、
和で幸福に暮らせる、理想的な社会を創らなくてはならない最大の理由(大義名分)ではないかと思われます。(哲学的な理由付けが社会基盤の構造を成すべき)また「人間」とは辞典によれば「世の中・世間」と書かれています。
ということは皆が「起源意識」であって、皆が「起源意識」だからこそ「人間(世の中・世間)」を創ることができるのではないかと思います。

そこで以上のことを踏まえて問題に戻りますと、困ったことに今の世の中は「自我」を強化しなくては生き残れない「自我社会」となっています。

この自我社会の骨子を成すのが資本主義(競争社会、弱肉強食)と市場経済(環境破壊、差別化)と拝金思想(金権主義、金至上主義)なのです。
また命(人「起源意識」)には差別や区別が無くても、生(人体)のおかれた境遇によってできる差別や区別によって待遇や接遇が違っています。
従って今の世の中は、公平や共生などの理想的な社会(起源意識社会)とは程遠く、次々と「腐った林檎(自我)」が育つ林檎箱(自我社会)と化しています。(現代社会=林檎が腐る林檎箱)この状態を改めるには、社会構造と精神構造の二つを同時に解決する必要性があることはいうまでもないことだと思います。

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U. 具体的な解決方法
そこで二つの原因を同時に解決する為には、矛盾の無い理想的な社会構造の
提案と正常な精神性を取り戻し、これを維持できる生活環境の提案の二つの提
案が必要になります。

そこで解決の鍵をまとめますと次のようになります。

@ 資本主義に替わる、争う必要のない次世代の理想的な主義とは何か
A 市場経済に替わる、地球環境の保全ができる経済システムとは何か
B 拝金思想から脱するためには、税金とお金はどうあるべきなのか
C 「自我」形成を極力抑止する、生活環境とはどのような環境なのか

以上の四項目が具体的な解決の鍵になります。

しかし、これらを提案し社会を替えることは、今までの生活様式や慣習など全てを変えることになり、並大抵のことでは受け入れられないことが予想されます。
が、しかしこのまま手を拱いていたのでは、地球をアテネやヒロシマのように廃墟にしてしまい、人類はやがて滅亡することになりかねません。

現にこの予測を裏付けるかのように、
不都合な真実(アル・ゴア前アメリカ副大統領が半生を捧げて伝える地球環境破壊の現状)」というドキュメンタリー映画が放映されました。(地球環境破壊と温暖化の現状を描いた映画)

「不都合な真実」という映画のタイトルにあるように、現在の社会構造で恩恵を受けている人や変化を嫌う人々や現状に満足している人々にとって、地球環境の悪化防止という大義名分で生活変化を強いられることは、確かに大変不都合であるに違いありません。(特に「自我」は大きな変化を好みません)

しかし、幾ら不都合であっても地球環境が今後さらに悪化し、地球環境破壊に伴う生命維持活動(生きること)の終焉(おわり)に遭遇する不都合(苦痛)の方が、誰にとっても最も好ましくなく不都合であるはずです。

現在人々は地球を壊せば誰もが生き残れないことを知っていても止められない精神状態「自我」となっていることは前項でご説明致しましたが、「自我」を克服しない限り破滅の解決は出来ません。(類のままで終焉)

近年の生活環境は、映画はもとよりニュースや実生活の中で誰もが日常的に、地球温暖化や自然環境の悪化や人の精神性の崩壊を感じることができるようになりました。
しかし、より身近な問題になってきているにもかかわらず、

「変わることができない」 これこそが本当の不都合(破滅)を生みます。

だからこそ早く対処しなければならないのです。

地球は親から譲り受けた訳ではなく、子供達から預かっているだけなのですから、
子供達が安全に安心して暮らせる星として、子供達に預けていくことが大人の責務だと思います。
だからこそ現在の資本主義と市場経済と拝金思想からなる腐った林檎箱(自我社会)を、次世代に通用する理想的で矛盾のない「新たな主義」と、「経済システム」と、「税金とお金」のあり方の提案と、「自我」形成を極力抑止できる新しい林檎箱(起源意識社会)へと実際に造り変える必要があるのです。

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V. 次世代を創造する新社会システム
日本の場合、林檎箱(社会)の骨格をなす国や県、市町村が財政赤字によって傷み、林檎箱の崩壊が目前に迫っています。
(無秩序社会の到来)破綻寸前(破綻した夕張市の財政赤字を一万倍するとほぼ日本国と同様になり、夕張市より逼迫しているのでは・・・)の傷んだ林檎箱を、大幅な増税や国家予算の削減、国家公務員の5.7%純減や国会議員数の削減など、修理や補修、補正や情報操作だけで延命できるとは到底考えられません。
本質的な問題解決を行なうには、修理や補修、補正や情報操作ではなく、今までとはまったく異なった抜本的な構造改革と、正しい情報の提供によって新たな林檎箱を創らなければならないのです。

それではここで、次世代の理想的な林檎箱(社会)を創るための基本的な社会構造(システム)について提案させていただきます。

@ 自由公正主義:基本的に生きとし生けるもの総てを公とし、利権と物を共用する概念。自主的交易、地産地消、相互互助など利他的な発想を中心におき、飢餓や貧困、差別や争いの無い公平な社会(平和思想)

A 自給圏経済:新たな住宅のあり方をベースにコミュニティを造り、エネルギーや水や食糧を自給自足し、不足する物は他のコミュニティと自主的交易(物々交換)で補い、文明の必要と不必要をすみ分け必要十分なだけの物を生産し、後に部品の供給やメンテナンスなどで維持管理運営を行なう経済システム。
市場経済のように延々と物を作り続ける物づくり産業とは異なる環境保全型経済構造(自立維持管理型産業構造)

B 拝命思想:@とAを駆使して移行期を設け、税金の徴収やお金を必要としない経済特区(モデル)を創り、これをベースに社会全体(行政)を徐々にシフトさせる。
お金はいうまでもなく社会的な地位や名誉や財産を守るのではなくて、人の命を守ることを基本とする考え

C 「起源意識社会」:物の自己所有によって生まれる「我己」が「自我」形成の要因である事より、物を可能な限り共用し、「自我」の過剰発達を極力抑制することで、人として生きることが出来る社会


以上の四項目が理想を叶えるための社会構造の基盤になると考えられ、
これを実行する事で地球環境破壊や人の精神破壊による滅亡を本当に抑止できると思います。

そしてこれをユニアースシステムと言います。

「とんでもないこと!」だとか「我田引水だ!」というお叱りを頂戴するかもしれませんが、地球再生や日本再生や地域再生などという「とんでもないこと!」を、本気でやろうとするならば、これ位のことは序の口でなければ到底できないことではないでしょうか?

後は本気でこれを実行するだけの「自我」エネルギーに屈することのない、強い「起源意識」としての成長を遂げた人が何人いるかに掛かっています。(侍精神の保持者)

わたしたちは、幸いにして取り返しがつかなくなる前に根本的な社会構造の欠陥に気付くことと、欠陥のある社会構造を正すことができなくなっている精神構造の異常(過度に成長した「自我」)に気付き、社会の崩壊や精神の崩壊、地球環境破壊や温暖化を、根本的に防止できる具体的な解決方法を知る事ができたと思います。(万物の救済方法)

つまり本物の解決策を得たということになります。

ただしこれを実行するには、主義が異なり、経済や税金などのシステムが異なる社会が同一社会で矛盾無く実現する方法が必要であり、そのためには一度に社会全体をシフトさせるのではなく、予算に合わせて経済特区として造り、徐々に移り住む方法が望ましいと考えられます。(さもないと中国のように共産主義と資本主義が混在することで混乱や暴動が多発します)

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W. 新しいまち構築のコンセプト
前項では、新たな林檎箱(林檎が腐らない林檎箱=新しく造る理想的な生活空間=ユニアースシティ)を経済特区として造り、地域や市町村や国の再生プロジェクトとして実践することができれば抜本的な問題の解決と、人としての精神性を取り戻すことができるご提案をさせて頂きました。

ここからはより具体的な解決方法の提案をさせていただきます。

現在日本の8 割を占めるのは地方自治(地域)です。

ということは

地域を再生(新生=健全な地域運営)することが
国家を再生(新生=健全な国家運営)する


ことに繋がります。

しいては国家が健全になれば地球環境も健全になります。

しかし地方自治体は、国の交付金が無くなると赤字に転じる所が数多くあり再生を困難にする要因にもなりかねません。
そこで地方再生の鍵をまとめますと次のようになると考えられます。


@ 地方交付税や優遇措置、市県民税が使えるうちに、自由公生主義、自給圏経済、税金とお金を必要としない経済特区(これ以降経済特区を「Uni-EarthCity:ユニアースシティ」と呼び、日本語訳は「まほろば」)を造る。

A 生活保護者や年金生活者(今後多量に排出される団塊の世代は新たに増える公務員)、削減される公務員や議員、地球環境保護による社会構造変化(レジ袋の有料化や赤字ローカル線の廃止など)に伴って消えてゆく産業の労働者などの中から、アンケートなどによって希望者を募り移住していただく。

B お金で保護する考えではなく、新しいコンセプトに基づく住居や衣類(ユニフォーム)、農地(田畑)などの現物支給を行ない、物や利権を共用する14ことで自活できる新たな生活の場として提供します。(ユニアースシティ内は総ての人が公務員または民のいずれかの選択となる)

C 税金やお金の必要がなくなるまでの移行期間を設け、労力(知恵、力、特技など)をご提供いただき特産物を作り、特産物を市場経済へ流して外貨を稼ぎ、ユニアースシティの維持管理運営費に充当します。(移行期のシティ内はノーマネー、外はマネーの二重経済構造になりますが、シティ内は地域通貨という概念も持ち合わせていません)

D 実際にドイツでは、自らの生活を支える為に生産性のある仕事をこなし、自立(ゆとりを持って自活)している人が議員になり、夜間に議会を開催しています。本来公務はボランティアで行なうものと考えた方が良いと思われ、今後議員は、自立するかユニアースシティに住みながら公務を行なうことができる人を選出します(無給で議員ができるように法改正する)。

E 膨大な人件費の削減の必要性から公務員にも自立していただき、
ボランティアで公務を執行する事が理想と考えられることから、
ユニアースシティ型の新たな公務員住宅と生活エリアを造ります。(現物支給)
公務員ばかりでなく民間人においても、権力や利権を握らなければ格差社会は是正されます。

F 税金を払い国家を支えるために働いている人々が失業したり、今後IT 化が進むことでリストラされたりした場合にでも、速やかにユニアースシティへ移住し保護できる体制を整えることも大切です。


以上の方法は、人の意識を変えて、社会を変えるという方法ですが、
この大事業を逼迫した地方財政や国家財政を抱えている行政が最後の力を振り絞って行なう事ができるかどうかに掛かっています。

しかし、もしもこれができなかった場合には、社会構造は何も変わることなく、
「不都合な真実」が本当ならば地球上での生命維持は必ず厳しくなることが予想されます。

今日まで様々な理想的なプロジェクトや理想についての提言がなされてきましたが、
実際に実践されているものは数少ないと思います。

例えば花博や万博の開催期間のみの理想的なエネルギーの提言や新しい生活様式の提案、またはリニアモーターカーや新型自動車社会のあり方などが模擬的に示されるものの、実生活の中への導入がなされていません。

またいくら実践していることが理想的に見えても、資本主義と市場経済の中にある限り、よくよく観察してみると誰かが儲かっている話にすり替えられているケースも少なくないと思われます。

また内閣総理大臣が替わっても、世の中が大きく変わることはありませんでした。
その理由としては、大臣が新たな社会システムを打ち出していないからだと思います。

要するに大臣を替えるより、社会システムを替える方が
世の中を大きく変化させることが出来るのです。(しかし、これは世界規模の国という株式会社の運営システムを変えることになり困難極まりない)

すなわち新しい社会システムを、論説の域を脱して国政や県政や市政などの行政機関が政策として実践することで世の中は変わるということなのです。
また新しい社会システムを導入するにあたり、導入後の住民一人一人はどのような生活をしているのかを明示することも必要条件になると考えられます。(グランドデザインとガイドラインとファイナルビジョンの提示)

従ってこの事業を思想団体が行なえば「イズム」になり、宗教団体が行なったのでは、「宗教」になってしまい社会全体(国)は何も変わりません。

ですから、この改革は行政機関が行なってこそ意義があるのです。

そこで人として生きる理想的な社会基盤、いわゆる衣食住など生命に関わる文明のスタンダードを決定し、これを基盤に生命維持の方法や人と人の関わりを小さなコミュニティ(まち)としてモデル的に行政機関が実際に造り、実践する必要があります。

つまり理想について、各種団体や組織、NPO 法人などがまちまちに提言してきたものを、一つにまとめて理想的生活空間(ユニアースシティ)として組み立てるということです。

またせっかく新たなコミュニティを創るのですから、総てが究極の理想型(理想の家電品・住宅・車・農業など)であることが必要です。

そこでその役割の一助をなすのがユニアースプロジェクトです。

本プロジェクトは、社会や生命維持活動に関する各分野の分科会を設け理想的なコミュニティとしての完成を促す役目を果たします。(理想社会での実生活の提案を行ない、後は行政の自主性に期待します)

理想社会を小さなモデル的なコミュニティとして造ることができれば、現代社会の歪みの発生原因や、矛盾や問題の発生、財政破綻を引き起こした根本的な原因等を、根源的なところまで遡って検証することが出来ます。

すなわちこれは矛盾を改め膿を出し、社会の構造欠陥をあからさまにするということです。コミュニティの中では、日本に限らず世界の有識者や専門家や学者の方々や、既に理想的なコミュニティ運営を実践している方々にご参集いただき、分科会を設け改善や改良点などを検討する国際シンポジュームを開催することも必要になります。

そして検討した結果を踏まえて、改善や改良をすれば理想的な市町村や県や国家として、それぞれを再生する事が出来るはずです。

各地方にユニアースシティを理想的な小さなシティ(市政)運用モデルとして造り、地方自治が抱える赤字財政の解消計画案として住民に示し、理解を求めることで官民が一体となって赤字解消への夢が持てるようになるのではないかと思います。(地方自治の再建が日本再建のキーワード)

そして本番でユニアースシティを造るに際しては、政府の公的資金や市県民税を初期投資するも、後に政府の援助(地方交付税)や市県民税が無くても財政が成り立つまちづくりを行なうことが鍵となります。

例えば税金やお金の必要性が無くなるまで、人件費や維持管理運営費を最小限に押さえ、何らかの特徴的な産業(特産物)を持ち、投資された公的資金を返済するお金を生むことで、国が抱える財政赤字の純減に役立つ仕組みを備えること等も挙げられます。(出費を極力抑えることが出来るユニアースシティが、赤字財政を抱える地方を救う)

またモデルケースの一つ位ならば民間団体やNPO などが主体で市町村を巻き込んで行なうことも可能であると思われます。
モデルケースの建設費用の捻出は、国が設けている「地域再生法の支援措置交付金」へ申請を行ないます。

申請は民間団体が事業概要書の作成、概要に対する事業計画書の作成、事業に対する事業予算書の作成を行ない各市町村または県より申請を行ない、審査後予算化されれば小規模なユニアースシティを、民間団体やNPO などでも建設できます。

最終的にはユニアースシティの間で新たなネットワークが生まれ、地産地消と自主的交易で生計が成り立つようになります。そして一つのユニアースシティは、究極の最小単位の政府機能を果たします。将来的には県や市町村などの役所や国会の民営化(企業化)
または、総ての民間企業の公的化(国営化)のいずれかの選択が必要になる時が来ると考えられます。

今後は今までの常識や慣習が役に立たなくなり、
税金を払って暮らす人と、
税金で暮らす人との区別が是正されるのではないかと考えられます。

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X.ユニアースシティ構築のプロジェクト概要

X―1.住宅プロジェクト
住宅は京都府の「NPO 法人次世代の家と社会をつくる会」宇津崎光代氏が提唱されているように、
「子供を人として育てる重要な住育の場(地球の子宮)」です。
そこでユニアースシティの住宅仕様は以下のようなものが理想ではないかと考えられます。(物質面の充実)

@ 住宅は地域にあったユニバーサルデザインが理想的で活断層を避けて建設し、耐震性や耐候性を備えることが理想です。

A 住宅はトラブル箇所が発見しやすく、配管や配線等のメンテナンス性に優れ、さほど専門的な知識がなくても大方は自分で修理できる構造であること。ユニアースプロジェクト
維持管理の責任を各自が持ち、人任せの生き方ではなく、自己責任と自主的主体性を養い、自活できる術を身に付け、生きることの本質を知ることができる住宅が理想であると思います。

B OM 工法、SC 工法、GEO パワーシステム、またはこれらに替わる設備を採用し、可能な限り冷暖房器具などに頼らない屋内生活空間を創造する意味からも(夏場の熱対策、隣地住宅の高層化の抑止が鍵)、太陽光や風や雨水で室温調整を行なうことが理想であると思います。

C 建材は各地方で採れる地場の木材を使用し、
呼吸する住宅という観点から木造住宅が理想であると考えられます。
また家のサイズは家族構成で決定することが望まれます。

D 職人の技の伝承や地場の文化の伝承と現代文明のコラボレーションが理想であり、具体的には伝統技法と太陽光発電や風力発電、小水力発電と蓄電池を組み合わせたエネルギーの自給、太陽熱温水器で給湯をまかなうことなどが理想的ではないかと考えます。(劣化しない大容量蓄電池の開発、インフラから切り離したオール電化、電磁波の問題解決、マイクロガスタービンによるコージェネレーション、永久エネルギー的なものがあれば今こそ世に出す時では)

E 水は河川や井戸水などを利用し緩速濾過(生物処理、信州大学 中本信忠教授)にて飲料水として確保し、雨水を備蓄し夏場の打ち水や植物への水やり、屋根への放水や洗車または家屋の冷却水などとしても活用し、ローテクで安全な水の確保と涼しい住宅環境を備えることが理想ではないかと考えられます。(地下水汚染対策が鍵)

F 生活雑排水(風呂・洗濯・台所・洗面)や糞尿や生ゴミは、下水道への垂れ流しをせず、バイオ分解処理やバイオ濾過等を採用し田畑で利用します。

例えば(株)日本バイオテクノのBIO.21 は、トイレの水のみならず洗面や風呂や台所の水までオールマイティに処理ができ、トイレではウオッシュレットも利用できる為、誰でも違和感なく利用できる利点もあります。
物の究極的選択と利便性や快適性を基準に物自体の要否を考え可能な限りECO 電装品を選択し、究極の文明設備を揃えることが大切です。

G 文明のスタンダード決め、IT 関連品、薄型液晶テレビ、調理器具、食器洗浄機、洗剤を使用しない全自動洗濯乾燥機など家具調度品や電化製品等は当初より標準装備します。

究極のホームセキュリティを一家庭のみで達成することは至難なので、
全ての家庭で必要とする装備を標準で備え公平化を計った方が無難と考えられます。

H住宅周りの植生に配慮し、通年で住宅環境(採光、陽光)をコントロールする事が望ましいと思います。

I多少の家庭菜園のスペースを設けることで新鮮な野菜を自給します。

J住宅のクリーン&エコロジーのみならず、
人体と精神面(無駄な動きが少なく、人の気配が感じられ,家族での対話が保てる住まい)のクリーン&エコロジーにも重点を置きます。

Kユニアースシティのコンセプトと重要性が理解されれば、2007年 滋賀県東近江市に建てられた循環型住宅
商品は全て完成度が要求されるようになり、
壊れない究極の物づくりが求められます。
これによって各企業は究極の技術を活かし最も優秀な物づくりに挑むことになります。

ユニアースシティの住宅は、以上の条件を満たすことと定期的なメンテナンスと、パーツ交換を行うことで半永久的に使える住宅(可変永久的住宅)になります。

※滋賀県東近江市に建てられた循環型住宅


一戸の住宅が環境に負荷を掛けない生活の場として造ることができれば、地球環境の改善と保護は確実にできると考えられます。(同様に社会全体を無公害社会へと作り替える)

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X−2.経済と産業のプロジェクト

一人だけ、または一家族のみ、あるいは特定集団だけが山村や自然の中で理想的な自然生活や仙人暮らしを実践してアピールすることと、国家や地域の社会構造を変え、理想的な社会の実現をアピールすることでは、全く異なった活動であると言っても過言ではないはずです。(行政に働きかける)

そうなるとやはり人や社会との関わりを保ちながら国や地域を、理想的な生活の場として完成することが大切であると思います。
そこで具体的なまちづくりの手順について考えてみたいと思います。

@ まちづくり(モデル)ができる土地(ゴルフ場跡地や大きな工場跡地、埋め立て地や公共事業予定地など)を用意(立地条件は活断層の回避、水没や津波や土砂崩れ、火災による延焼等の防災面を考慮)し、道路や交通システム等のインフラを先に導入した後、一戸完結型住宅(ユニアースハウス)を食糧受給率(一人が年間に消費する農作物の量)に合わせて適正配置を行ないます。(当初のモデルは50 世帯200 人規模)


A 農業型ユニアースシティの場合は共同農園と田んぼを設け、春には田植えを秋には刈り取りを共同作業で行ない年間の主食を収穫確保します。

米づくりなどの農作業を共同で行なうことで、お金ではなく人と人の助け合いや、人との付き合い等、人間関係の重要性が身にしみて理解することができます。

これによって古き良き時代の日本の相互互助精神を身に付けることができます。

農地は、既存の田畑があれば新たにシティ内に田んぼを造らなくても休耕田や放棄田を借り受け、完全自然農法で米を作り、地主に生産米の一部を借り賃として提供することが理想であると考えられます。
これによって農村等の活性化と生態系の保護が可能になります。


B 地場にない物は、地方のユニアースシティと自主的交易(例えば農村型ユニアースシティと漁村型ユニアースシティ間で米と魚や塩等価交換)でまかないます。


C ユニアースシティごとで、バイオエタノール、塩、砂糖、農作物、工業製品、魚介類など特化した基幹産業を持つことが大切で、ユニアースシティという経済特区としての立場からみた外貨(日本円)を稼ぐには、自然農法で作った農作物や特産品(ぶどう酒、魚の干物、ソーセージなど)を市場に流し、ユニアースシティの文明維持のための部品調達や製品調達等に用います。


D 延々と造り続ける現在の物づくり産業構造のままでは、地球環境の保護や改善ができないことは前述の通りです。(過剰な物欲は精神構造にも悪影響)
そこで工業型のユニアースシティでは、作る物の必要と不必要をすみ分け、可能な限り永久的な耐久性を備えた物を作り、パーツの供給などで維持管理することが必要となり、これを自立維持管理型産業構造と呼び、ユニアースシティの基本的産業構造とすることが必須です。

以上のような一つのコミュニティ内(経済特区)で衣食住やエネルギーなど総てを自給自足(共給共足)する経済を自給圏経済と呼び、国家の継続的な支援がなくなっても「まち(地域社会)」を維持できる経済システムです。(市場経済から自給圏経済へシフト)

年金や生活保護などいつまでも国や地方自治に頼っていたのでは、夕張市のようにある日突然、生活の保障がなくなる日が来るかも知れません。
国民であるならば地域再生のために名乗りを上げてNPO に参加するか、またはNPO を自らが作り、地域再生基本方針に基づく内閣官房の地域再生推進予算や内閣府の地域再生事業予算や構造改革特別予算などでユニアースシティを造り、優良な地域運営を行なうことができれば理想ではないかと思います。

いずれにせよ税金を採られるのは国民なのですから、
国が作った増殖する財政赤字(公称827 兆円2006 年6 月時点)の返済を国民が自主的に地域再生という形でお金の返済をしてもよいのではないかと思います。
これが愛国心であり、日本人の持つ相互互助精神と言えるはずです。

ユニアースシティは行政主体で経済特区として地域を限定して造るクローズドタイプと、市町村の中で地域を限定せずNPO や法人としてシステム運用するオープンタイプの二つのタイプがありますが、まずはじめにクローズドタイプの例を解説させて頂きました。

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X−3.農業のプロジェクト
ユニアースプロジェクト
食育は健康な身体と精神性を育む基本です。(肉体と精神の確立必要条件)

日本では有機農法推進法として政府が奨励し、有機農法や自然農法が当たり前のこととなりつつあります。
しかし、減農薬や低農薬という米も含まれ本物と呼ぶにはお粗末な物もあります。

問題は本物の米作りには、田んぼの水を微妙に調整する必要がありますが、
日本では冬期に田んぼに水を張ることが殆どできない所にあります。(水利権の弊害)

しかし、もしこれが可能になれば冬期湛水水田(冬の水田に水を張る=冬水田んぼ)を作ることで、良い米作りと自然環境保護と環境の正常化という大きな二つの役目を果たすことができるようになります。

冬期湛水水田の利点は、肥料を田んぼの中の微生物やイトミミズや野鳥の糞等でまかなうことができる点にあります。
また冬に水を張った水田は大気中の炭酸ガスを吸い酸素を供給するため、ビオトープの役割を果たします。

つまり健康に良いお米を食べながら、地球を護る役割をしてもらうことができるのです。
例えば琵琶湖や浜名湖や河川の水等を田んぼに入れ、田んぼの微生物で水を浄化しながら二酸化炭素を削減することも可能です。(ローテクな改善方法)
ユニアースプロジェクト
ユニアースシティが推奨する代表的な農法は、
滋賀県の「農事組合法人ネイチャージャパン」
仲岸希久男氏の「自然耕のコメ」
東京都の「NPO 法人メダカのがっこう」中村陽子氏が行なっている不耕起農法や、
宮城県の岩渕成紀氏冬田んぼに水を張り(冬水田んぼ)
野鳥や微生物の生態系を農業に活用する「NPO 法人田んぼ」などがあります。

中でも京都大学農学部出身の堆肥研究家である深田修三氏による有機廃棄物を原料に、短期間(12 日)で微生物培養活性水の原料となる「蒸留水」と発酵状態の優れた「熟成土壌」を同時に生産できるという、
今後大いに期待できるバイオマス農業などがあります。(農林水産省バイオマス・ニッポン構想に則す)バイオマス農業資料 tadankairiyou.pdf

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X−4.金融のプロジェクト
ユニアースプロジェクト
お金を必要としない生活の場づくりは、物に満たされることで利他的な発想へと人の意識を変えることで達成されると考えられます。

従ってこのプロジェクトは、お金や物を中心に物事を判断するのではなく、
生命や人と人、人と動物、人と植物など社会全体との関係を保つことの大切さを体感することで、お金や物よりも大切なものがあることを身に付けることで、意識を変えるプロジェクトです。(キャッシュレス社会到達へのプロジェクト)

@ そこでまずユニアースシティごとにユニアースシティバンクを設け、
市場で得た利益を全てプールして一元管理します。
この利益は給料や株のように分配するのではなく、
ユニアースシティを維持管理運営する経費として用います。
経費は住人の生活を支え、生活レベルの均等化を図り、皆が同じ恩恵を受けられるように利用されます。

A 車も当初より環境に配慮した車を選択して、
利用率に見合うだけ配車し共同利用します。

B また理想的な家電製品や家具調度品なども初めから住宅(貸与される共用住宅)に標準装備しておけば、街に買い物に出ても生活必需品のみの購入に止まり、余分な購買意欲を湧かないようにできるはずです。

このようにすることで利他的な発想へと人の意識をシフトさせることが可能になると考えられるのです。

C シティバンクのお金は、シティ住人全員のものであると同時に一人のものともいえますが、各人の月額利用金額をグラフ化して公開し、全体と一目瞭然で比較検討ができるシステムを備えることが大切です。(または職種に無関係に時間あたりの給料を均一化する)
こうすることで人目を意識し、周りに配慮する能力(調和と協調性)を身に付ける事ができるようになります。

D そうなれば例えばキャッシュカードで好きな時に、好きな物を、好きなだけ、購入できる環境を与えたとしても、全体のバランスの中で自立(自律)した生活ができるようになると考えられるのです。
こういう仕組み作りの積み重ねが本当の意味でのキャッシュレス社会を達成できるようになると思います。

E いわばシティ内を財布レス社会にすることが実際に可能となり、
拝金思想から、拝命思想(生命をベースに人との関わりを重んじる考え方)へとシフトすることができると考えられます。

F バンクの残高は、イントラネットで住民ならば誰もがいつでも照会できる仕組みを作り、シティの財政と運用を公開することで情報を常に共有できるようにすることも大切です。

G バンクのお金は、必要に応じてシティ外への旅行にも使い
ローテーションで公平に余暇を楽しむことも可能にします。


以上のような生活の中で自分の立場や境遇が判る社会環境(命のポジショニング)を作り、生活レベルを把握し、他の生物にも配慮して生きることができる環境さえ整えておけば、社会の秩序は教育しなくても身に付けることができると考えられるのです。
またユニアースシティバンクは、日本が抱える財政赤字に対して年間補填額を具体的に数値化し、国家再建に向け貢献することも視野に入れることができます。(税金やお金を必要としない国家になるまでの納税義務を果たせます)

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X−5.労働のプロジェクト

運営当初は、趣旨にご賛同頂ける専門分野の資格保有者や専門家の中から希望者を募って優先して入植していただき、ユニアースシティのスタッフの指導育成を行なって頂くことが先決です。
ユニアースシティの中心に、ユニアースシティホール(共同労働の場)を設け、
地下には食糧保管庫(食糧の一元管理)、階上にはシティバンク、教育施設、ランドリー(職種に合わせてユニフォームを支給し、まとめて洗濯する)、入浴施設(石鹸やシャンプー等の使用を一元管理)、バイキングレストラン(健康に配慮した安全な食事の提供)、リハビリ・ケアセンター、老人ホーム、福祉介護施設、衛生管理施設(含む検疫)、娯楽施設(ストレスの解放とコミュニケーションの場)などを備えます。

また施設のエネルギーや水や食糧などを自給し、雑排水などもこの中で処理できることが必要条件になります。
ユニアースシティの基幹産業のタイプ(農業型・林業型・漁業型・果樹園型・工業型など)によって、必要な職種は変わりますが、仕事の基本内容は維持管理運営です。

ユニアースシティでは、保証人や身元の引き受け人がなくて就職しにくい境遇にいる交通遺児や災害孤児をスタッフとして優先的に受け入れ、ニートやフリーターも採用し、お金ではなく、生きることの意味を体得し、生きる喜びを学びたい人を採用することを理想とします。(これらの人の対応できる専門家を配属)

また入植者やビジターやゲストの受け入れを行なう際のオリエンテーションには、既存の市町村が運営する施設を有効活用して公共施設の赤字補填にも役立てます。

オリエンテーションの主な内容は、間伐の体験、農業体験、漁業体験、家造り、調理教室などの体験工房を設け体験的なものになると考えられます。

オリエンテーション後、各自に適した職種(天性や天職)を選択し、
衣食住の完全保証の中で労働力を提供していただきます。
ユニアースシティでの食事は、各人が何らかの仕事につき労働さえしていれば、
シティホール内にあるバイキングレストランで食事のサービスを受けることができます。

レストランの食器などはコーラル(割れない陶器)を使用し、
セルフサービスで行なうことを基本とします。(余った食べ物は、バイオマス燃料や堆肥として利用)

ユニアースシティには様々なタイプがありますが、
生活の規範は農業を中心にすることを一般的と考え、
農業という性質上「月」の運行に合わせることが理想的であると考えられ、
太陰暦(1 年は13 ヶ月)になります。

1年が13 ヶ月のカレンダーの中で仕事をローテーションで行ない、
十分な休養をとり、余暇を音楽や芸術、祭りや伝統や文化の継承に充当することができるようになれば、人と自然環境のバランス(命のポジショニング)を体得できるようになると思います。

ユニアースシティでは、何らかの生産性のある仕事をしていれば、
年金や給与が無くても暮らせる環境を創り、
人として理想的に暮らす事ができるのです。(夢があれば容易に資本主義から自由公生主義へシフトできるはず)

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X−6.飲料水と生活雑排水処理プロジェクト
ユニアースプロジェクト
既存の上水道は発がん性の問題が指摘されている塩素を入れない安全な水の供給ができていないことと、下水道は巨大都市部において処理能力を超える量の雑排水でオーバーロード状態に陥り、今後十分な処理ができないままの汚水が河川や海に排水されることが予測されます。
そこで新たに創るユニアースシティは、原則として既存の上下水道には接続しないことを考慮する必要があると思います。

そこで新たな上下水道を整備する必要性がでてきます。

1.
飲料水は井戸水や湧き水、河川の水を信州大学繊維学部中本信忠教授提唱の緩速濾過(生物浄化)で確保すれば、安全で美味しい水を誰もが安価で簡単に作ることができます。

この濾過施設は、なにも新しく作る訳ではなく、明治時代から昭和初期の日本各地に1万カ所に及ぶ緩速濾過を用いた水道施設が作られていて、システムを元に戻せば良いだけなのです。ところがこれにも上下水道利権があるため簡単にできることではないのです。ここでも経済特区という形式を採らざるを得ない要素があります。

2.
雑排水の処理は
@一般家庭と、
Aシティホールの二つに分れます。

@ の一般家庭は、バイオタンクで処理し、堆肥にすることで家庭からの生活雑排水を完全に無くすることができます。

A のシティホールは、多人数で利用するトイレや浴場、ランドリーや食堂を備えることから、東京都が採用している高速処理機を使い高速処理水を作り、シティホールや農業で再利用します。(東京都のように河口に処理施設を設けたのでは、せっかく飲料水として用いることができる水ができても、有効な利用方法が無いばかりか、仮に海に流せば海で採れる水産資源を台無しにしてしまいます。そこで、この技術を上流水域で使うことができれば綺麗な水によって湖や河川を再生することができます)

これらのシステムを作ることで一般家庭よりの雑排水を完全に無くし、
シティホールの雑排水も完全に無くすことができ、
自然環境の回復と保護に大いに役立つと考えられます。

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X−7.ゴミ処理プロジェクトユニアースプロジェクト

ゴミ処理も
@一般家庭のゴミと、
Aシティホールのゴミに分かれます。

@ のゴミは燃えるゴミ(生ゴミ)と不燃ゴミ(ビニール・金属類・プラスチック)に分別し、生ゴミはバイオ処理機にて堆肥化し、家庭菜園や農地で利用することが理想です。
その他のゴミは、今のところリサイクルします。

A の生ゴミはユニアースシティ内外の養鶏や畜産農家より入手する牛糞・鶏糞等と共にメタンガスで稼働(マイクロガスタービン)する地域限定のガス発電装置(コージェネレーション)で利用することも可能ですが、地域性を考えてオール電化もしくはオールガス化のどちらかの選択を行ない、地域ごとに統一した方がシステムとしては簡素化できると考えられます。
また今後は、ゴミのバイオ処理を行ない肥料にして利用することが望ましいと考えられます。
ユニアースシティでは、ペットボトルやアルミ缶、スチール缶等は可能な限り使用しないパッケージ方法を検討し、リサイクルをする必要のない社会を推奨します。
また可能な限りのペーパーレス社会(情報はインターネットや情報蓄積確認型ファックスを利用し画面確認とする)とすることが望ましいとも考えています。

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X−8.教育プロジェクト(人の役に立つ人づくり)
ユニアースプロジェクト
現在の教育は受験戦争に備える教育利権に配慮した構造のように見受けられ、
子供の未来や将来の夢の実現を中心にしているとは考えにくいように思います。

本来教育は実学にあると考えられ、共に学び、
共に成長する共育が理想であると思います。
そして共育の最終的な目標は悟り(自他の区別が無くなり、差が取れることで人として覚醒すること=分をわきまえる)であると考えられます。

すなわち究極の教育とは、初めから悟れる生活環境を作り、
成長過程で自然に人(「起源意識」)として完成できる構造(システム)になっていることが鍵になると思います。
従って教育したことと実際にコミュニティ内で行なっていることにギャップ(矛盾)が生じないことが基本になります。
ですから幾ら教育が優れていようとも、実際に学んだことが実践できていなければ意味をなさないということになります。

この考えに基づいてユニアースシティでは、維持管理運営する術を学ぶことが教育の基本になると考えて以下のようにまとめました。(生命維持方法の伝承)

@ イントラネット網により基礎的な知識を公平に提供し知識を共有(一般教養・知育)
A システム:シティの維持管理運営方法とルールを学ぶ(法律・規則)
B センス:天性の発揮と天職での就労で天才的な能力を発揮する(実技)
C サイエンス:創造性に基づいた科学技術の向上を計る(技術開発)
D 自己の管理教育:体育と知育、食育と住育(自己の責務・健康維持)

以上の5項目に分けることができます。

従って初めに理想的な実生活(ユニアースシティの維持管理運営システム=ユニアースシステム)があり、次に実生活を維持管理運営するには何が必要であるかを決定してから、継承するための実学としての教育をシステム化することが大切であると考えます。(途中でシステムをあまり変えることのないような教育システムの確立)

また教育に全てを委ねるのではなく、生命維持やインフラの維持管理や人との関わりなど、生きるための実務や実践を体験することで、勉強ではなくて、自然に身に付く生活の工夫が大切であると考えられます。
子供にとって大切なことは天性(潜在能力:自己のレベルを超越する人としての超人的能力)の発揮と社会との関わりです。
その為には大自然の中で皆と遊ぶことが大変重要であると思います。
あらゆる人と仲良くなる為には、横の繋がりとして総ての子供を人の子(ユニアースシティを担い継承する未来人)、または地球規模のユニアースシティ人(地球人)としての公平性を養い、ユニアースシティのあり方を国際社会へ自信を持ってアピールできる子供に育てることも大切です。

次に縦の繋がりとして温故知新も大切なことなので、
老人の養老院と幼児の幼稚園を合わせた幼老院を設け、
老人が培った叡智や体験を伝承することも大切です。

幼稚園児から現在の小学校低学年までは、
絵画や音楽による情緒教育、道徳を中心とした人との関わりや自然(自然学校)との関わり方の体験と学習、基礎体力の増強などを遊びながら体得します。

小学校の中学年から高学年にかけての知育(潜在意識の具体化)が
社会との関わりの基本を形成する。
読み(音読)書き(筆習字)算数(数の理を解く)理科(自然の摂理)社会(仕組みと関わり)などと、正しい会話と意思の伝達方法や社会の秩序やルールを学びます。
ユニアースプロジェクト
中学校では、体験学習による様々な職種の見学と体験など、
ユニアースシティのシステムを学びます。

高等学校では各自の意志で職業を選択し、
専門的知識と技術を体得(ジョブカードの取得)し、
研究開発の能力に優れ、発想性の豊かな人や、
より良き社会づくりを目指す人は、大学へ進み創造性を発揮することが理想です。


一般的には、高等学校を卒業すると専門家として就労し、
定年後は幼老院で幼児学習の先生として貢献することも可能です。

ユニアースシティは一貫した生涯育成システムにして、
「我己」を中心とする「自我」形成ではなく、
人の役に立つ「利他的」な発想が出来る人(悟った人=「起源意識」)を育てる場としておく必要があります。(教育の基本)

共育(双方向性の学び)の実践は大人が子供に手本を示すことが大切であり、
矛盾の無い実生活の場が不可欠になります。(充実した生活体系の場づくり)

「人間」を辞書で調べると、「人の住む所・世の中」と書いてあります。
ということは、「人間」即ち社会を創るのは、
わたしたち人の使命ではないかと思われます。

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X−9.交通システムのプロジェクト
ユニアースプロジェクト
電車やバス等の交通システムは既に過去の遺物であって、21 世紀の住民のニーズに十分応えることはできないと思います。
また問題も多々あり、例えば電車の駅やバス停などには自転車が歩道にあふれ、歩行者にとって迷惑極まりない状態になっている所が多く見受けられます。

そして身体機能が衰えている老人がバス停や電車の駅まで行く間に、ひったくりや交通事故等と遭遇する危険な世相であることを考慮しますと、新たな交通網の確立が急務であると考えられます。

一方、自家用車も個人嗜好に合わせて延々と製造していたのでは、何時まで経っても炭酸ガスの排出量削減や地球環境破壊や温暖化は止められません。
それどころか交通ルールの厳格化(飲酒運転の罰金増・駐車違反の取り締まり強化)や原油価格の高騰により、車の本質的な利便性すら失われつつあると思います。

そこでユニアースシティは「快適な移動手段」ということをテーマに、
以下のようなシステムを提案させていただきます。

@ ユニアースシティの交通システムは、ゴルフ場のカートのように自動運転で走る車です。(ロボットカー:電気や燃料電池やバイオ燃料で走る低公害車が理想)

例えば車は自宅の軒下から希望の場所(例えばシティホールなど)まで、
雨にも濡れず移動ができて日常の最大稼働率に見合った台数を配備して、
誰でも、いつでも、どこから、どこへでも、利用できることが望ましいと思います。(車は必要量だけ生産し、後は維持管理運営)

A 利点としては、道路にマグネットのラインを埋め込めば、
大掛かりな工事などを必要としなくて、少々の積雪にも影響されず、
簡単に実用化できるところです。(2004 年の浜名湖花博や2005 年の愛知万博の会場でも既に利用された技術)

B また健康に配慮し、可能な限り徒歩や自転車(共同利用)などの移動手段等で生活しやすい環境を整えることも重要ではないかと考えます。

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X−10.エネルギーのプロジェクト
ユニアースプロジェクト
ガスは配管の亀裂によるガス漏れや引火による爆発事故など危険な要素があるため、管理責任を個人に委ねるのは危険ではないかと思います。
また燃焼することによる酸素の消費と大気の温度上昇にも問題があるのではないかと思います。

そこでユニアースシティでは、一般家庭のエネルギーをクリーンで安全なオール電化が理想的ではないかと思います。
またできればクリーンエネルギーを使うことが基本(太陽光、小風力、地熱、波、小水力発電、蓄電池)なのですが、問題はこれだけでは総てをまかなうことができない点です。(但し、原子力は推奨できません)

そこで理想的な電気エネルギーを分けると 2 系統になると考えられます。

@ 個別住宅は太陽光や小風力発電や小水力発電

A シティホールも昼間は個別住宅と同様なのですがこれだけでは到底まかなえませんので、シティホールのメイン電源と個別住宅の夜間における電力供給には、菜種油を天ぷらなど食用に用いた後、処理を行ないディーゼルエンジン用の燃料へと再利用したディーゼル発電機や地域ごとに集中管理する天然ガスを用いたマイクロガスタービンで発電するコージェネレーションを用いる事が理想ではないかと思います。(優秀な蓄電池の開発も望まれる)

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X−11.医療と介護と福祉のプロジェクト
ユニアースプロジェクト
日本の医療費や社会保障額は増加の一途を辿っています。
また介護保険や健康保険の負担額も年々増加しています。
(健康保険は既に税金として扱われ、支払えないと資産が差し押さえられます)

このままではこれらのシステム自体が破綻することが容易に理解できます。

そこでユニアースシティでは極力、疾病や寝たきり老人を作らない生活環境を整える必要があると考えています。(健康体で天寿をまっとう)

日本テレビの健康番組で「おもいっきりテレビ」(平日の12 時.13 時55 分)があり、2005 年の企画特集の中で日本全国の80 歳以上の現役で元気な老人特集を放映しましたが、そこには注目すべき共通点がありました。

それは現役で元気な老人の多くが農作業(肉体労働=筋力維持運動)を、生活の一部としているということです。

これをベースに医療や介護や福祉を考慮しますと、医療行為を限りなく必要としない生活習慣と、食べ物や運動(労働)を日常生活の中で身に付けられるようにすればよいのではないかと思います。
ユニアースプロジェクト
例えば定年退職後まだ十分に働ける準老人の方々と共に、健康維持を考慮し軽作業を行なう。
これは団塊の世代という新たな労働力の開拓にもつながります。(お金を払ってまでスポーツジムに通い労力を費やすのならば、ユニアースシティで労働力としてご提供いただき、お礼として農作物を提供し、維持管理運営費を削減)また実際に三重県尾鷲市で実施された麦踏み運動に類似した「ゆるゆる体操(落合正浩医師など)」等で、血糖値の低下や、運動不足に起因する各種の病気の予防に成功している事例もあります。

そして、新たな巡回診療の方法としてインターネット網を利用し、直接ドクターが各家庭を巡回診療しないインターネットホーム巡回診療(医療従事者数の削減)などは、経費削減に大きく貢献できます。(株式会社創研牧田進氏提唱の「くらしの安心」地域コミュニティネットワークを創造する)

ドクターも現役のリタイア組(団塊の世代)で志が高く献身的な人が好ましく、衣食住の完全保証という条件で奉仕できる人の採用が理想的です。

ドクターの仕事としては、毎朝各家庭の老人とネットを介して巡回し、血圧、脈拍、顔色などをモニター上で確認して、異常があればユニアースシティ内または既存の病院で治療を受ける手配を行ないます。

またユニアースシティ住民であれば誰もがインターネットを介し、ドクターに直接医療相談(相談受付時間内)ができ疾病の早期発見と予防ができます。

ユニアースプロジェクト最悪寝たきりになった場合は、ユニアースシティホール内の介護施設で手厚いケアを受けることも理想ではないかと思います。

またユニアースシティ内では薬草を栽培し、病状に合わせて調剤することが望ましく、自己免疫機能を高め日頃より疾病予防に努めることで化学薬品等に掛かる高額な医療費を抑制できます。


以上のシステムを統合して、経済特区としてユニアースシティを建設します。(部分的に真似たのでは偽ユニアースシティとなり、目的の達成は出来ません)

そして次に必要になることはルール作りです。

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X−12.ユニアースシティのルール

@ 命を最も貴ぶ。
人の生き様が一切を決定しています。
その為、生きとし生けるもの総ての生命を公とし、公の法則に則った上での個人の自由が尊厳される自由公生主義(共生主義を彷彿する全方向互助の精神)を理想とします。

A ユニアースシティ内は税金に変わり労働と奉仕、
お金に変わるのが
相互互助とします(財布レス社会)。

B 物(家・車・自転車・農地など、但し人体は除外する)は、
全てユニアースシティの物として、総ての人で共用すること。(我欲の抑止)

C お金や税金の必要があるうちは、ユニアースシティの運営費(シティ外からの購入費等)を十分にまかなうことが出来る産業を有することが大切です。(シティ内へ市場経済と資本主義と拝金思想を持ち込まないためにも、運営費以外の収益は赤字財政の補填や寄付金または海外の支援金として使用)

D ユニアースシティの市政はコンピュターシステム(管理・運営)で行われ、
市政は誰にでも簡単に理解できるようになっていること。

即ち一人一人が公平に扱われているか否か、
そして市政の財政や政策達成度などのチェックを誰でもいつでも確認できることがとても大切なのです。

従ってユニアースシティでは、言わば総ての人が何らかの生産性を持つ公務員と同様であり、身分や階層が生まれる生活環境ではありません。

しかし、これに反して日本国が総ての民営化政策を行えば、
公という概念を失い、「我欲」の根源となる「自我・エゴ」を増殖させる結果となり、
国家がどうなるのかはいうまでもないことだと思います。
ゆえに「我欲」が働かない社会構造をシステムとして作ることが必要なのです。

以上を踏まえると、日常的にみられる駐車違反や飲酒運転を教育や法律で防止することが至難であるように、規則や法律を守らせる為の教育や教習などの方法論ではなく、初めから人に守らせる為の規則や法律など、極力必要としない社会構造を確立することが理想ではないかと思います。(常識をシステム化する必要性)

過去の日本はファッションセンスの統合(ブランド嗜好ではない部分での融合)で、
嫉妬防止の文化を形成していました。(出る釘は打たれる)

すなわち旅館やホテルにある浴衣や草履などは、
体型が多少異なっていても誰もが共用できる文化です。(和の文化)

今こそ和の文化の利点を見直す時が来ているのではないかと思います。

いわばユニアースシティを造る必然性は、物事の判断がつくにも関わらず、
実践できない精神状態(「自我」の過剰発達)に陥る矛盾を解決することにあります。(言動を合致させる)

前述しましたが、全てを民営化すれば公という概念は失われ、
究極の無秩序競争社会へと移行し「自我」は急速な発達を遂げることになります。

また全てを公共化すれば公という概念の下で「自我」を消退させることができるということです。(「自我」の始末をする具体的な方法)

但し公ということは、中国共産党のように特権階級が存在するような公では本物とは言い難いと思います。
ユニアースシティはこの問題を解決する方法として、
政治や経済、教育や金融などをシステム化し、
コンピューターの管理下で公平な生活をすることを推奨させて頂いています。(ロボットカーによる自動運転の車社会のように、ルールをコンピューターに守らせてシステム運用する)

そして、コンピューターシステムを作った人達も含め、
総ての人が同一条件で暮らす社会にすることが理想だと思います。

また、公平という考え方を妨げてきた「自我」の抑制方法の特効薬とも言える、物の共用という考え方も重要になります。
よってユニアースシティのネットワークが完成した時には、現在抱えている殆どの問題の解決ができると思います。

それ故に思想と宗教が唱える理想は、ユニアースシティという形で具現化され、公的な地域社会(市町村や国家)として、誰もが理想的な日常生活の営みができるようになることで達成されると思われます。

次の課題はユニアースシティへの入植条件と入植する順番です。

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Y.ユニアースシティへの入植
ユニアースプロジェクト
モデル的な段階では、ユニアースシティのシステムと、造る意義目的を理解できる各種民間団体や有資格者、NPO 等の意識の高い人々、年金生活者で労働意欲のあるボランティアの方々を優先して入植していただき、模範を示すことが理想であると思います。

実践でのユニアースシティへの入植は、削減を迫られる公務員や議員、生活保護や年金生活者を優先し、後に一般の公務員の希望入植者を募り、税金で生計を立てている人の数を削減する必要があると思います。(県政や市政や町政の人件費の削減)はじめに削減される議員や公務員を入植する理由としては、優秀で指導力があることを期待し、ユニアースシティでの生活体系をいち早く身につけて頂き、後に入植する生活弱者を指導して頂き、システムを周知徹底して頂くことができると考えられるからです。

次に生活保護や母子家庭、交通遺児や災害孤児や独居老人、自己破綻した人(自己破産する人は、自己管理能力に問題があるとみられ、お金の本質を問い直す必要性があると考えられる為、強制入植も視野に入れる)や浮浪者などに入植していただき、社会保障で生活している人口の減少をはかります。(お金を提供するのではなく、生きる術を提供し、社会保障を自らの手で作ることで予算の大幅な削減を可能にする)これらの政策でかなりの節税と社会不安と街の治安の改善が可能になると考えられます。(明るいまちづくりの達成)

次いで今後大量に世の中に排出される団塊の世代の中から、入植希望者を募り、
入植する際にユニアースシティバンクへ一定額の受益者負担(一時金)をご提供頂き、
ユニアースシティを支える支援金とすることも必要になります。(日本国には既にお金が無いと教えられているので容易なはず)

最後に一般公募を行ない、同上の条件で入植して頂くのが良いのではないかと思います。

今後の日本人は、今の社会構造の中で社会的な地位や名誉や個人財産に重きを置いて暮らす人と、地球環境や子供達の未来を考えて生き方を変えようと、ユニアースプロジェクト(究極のロハス社会達成プロジェクト)に賛同する人と二局化することが予想されます。

しかし、前者の存在も大変重要です。

というのはユニアースシティへ入植を希望しなくても、国策としてユニアースシティを国内に一つでも多く造れるように、納税によって国を支えて頂かなくてはならないからです。いずれにせよ国家は集めた税金を本物の公共事業(ユニアースプロジェクト=地域(国家)再建プロジェクト)として使う必要があります。

そしてユニアースシティの占める人口比率が多くなり始めたら、税金の引き下げやユニアースシティの特産品を安価に市場に流すなりして、ユニアースシティに入ることを希望しない人々にも便宜を図り、全体のバランスを取る必要があると考えられます。

最終的な段階ではユニアースシティを増設拡大して、入植希望者が増えた場合にいつでも入れるように予め対応しておくことも必要です。

「自主・自立・自考・自律」は国民や県民、市民や町民(税金を払って生活している人)のみならず、官僚や議員や公務員自身(税金で暮らしている人々)も、素晴しいユニアースシティの建設を自らの公共事業として行ない、官民共々喜びの中でシフトすることが望まれます。(誰も痛まない)これができれば、近未来において税金で暮らす人々がユニアースシティで自活しながら、ボランティアで節度ある公務を行なうことができます。

また各ユニアースシティが国家の抱える財政赤字を補いながら、最終的に完済をすることができれば、国家予算は最終的に必要なくなります。

その時、人類が常識としてきた資本主義や市場経済という考え方や拝金思想は払拭され、お金や税金に執着する必要のないことが理解できるようになると予想されます。

すなわち物質面が充実するユニアースシティも重要ですが、精神面が充実できるユニアースシティの方がより重要であるということなのです。

改革は目指すべき国家の最終的なあり方とシフト方法(シフト過程)を先行して示せば、国民は痛み分けや我慢をすることもなく、幸せを実感しながら官民が一体となってシフトできると考えられます。(痛み分け無き政策)

また実際にユニアースプロジェクトが日本各地で始まれば、余分な公共事業を行なっている暇などまったく無くなり、経済は活況へと一気に進展することも予想されます。(国際社会に対して自主再建を示す実践的な方法としてIMFの関与前に行なうことが肝要)ユニアースシティは、自主的・自立的・自律的で持続可能な社会構造と生活体系を備えています。またユニアースシティは、全国的な規模での地域の活力を増進し、最終的には国家自体を再建する能力を有する経済特区といえるはずです。

このように素敵なユニアースシティは、単に日本のあり方を変えるのみに止まらず、世界のあり方を変えるきっかけになる可能性をも秘めています。(地球規模の究極のロハス社会を確立できるといえるのでは・・・)

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Z. ユニアースシティのオープンタイプ(システム運用)

ユニアースプロジェクトは、エリア(ゴルフ場や工場跡地など)を限定してモデル的に行なうのみならず、既存の街の中でNPO や各種法人、民間団体や株式会社が閉鎖社会を創ること無く、自主的にシステム運用(ユニアースシステム)として実践できます。(但し国を変えることには繋がりません)

農業型ユニアースシステムの運用について、以下にご説明させて頂きます。

@ まず初めに基幹産業を決定し、農地と生産設備機械と製品化工場を整えます。(今回のケースではコメ作りを基幹産業にします)民間型ユニアースシティの年間維持費(機械設備・生活雑費・水道光熱費・農地の貸借費など)を算出し、コメの年間生産量を決めます。

A スタッフを募集します。募集に際しては、このプロジェクトの趣旨を理解し、賛同し、意欲的に取り組むことができる人であるならば不問です。

B 次に住宅(スタッフの寮)は家具調度品や家電製品など、物質への執着を防ぐように工夫し、優れた文明品を標準装備し、車も利用率に見合うだけ配備し、衣(ユニフォーム支給)食(自給)住(共用)を完全支給(お金が無くても生きられる環境整備)できる生活環境を提供します。

C これによって物に囚われないシステムが構築され、楽しく「我欲(自我)」形成を抑制しながら生きることの喜びを、満喫できる生活を実践できるようになります。(水道光熱費は限りなくゼロとして経費削減)

D 仕事をローテーションで行なうため当番表を作成し、十分な休養と余暇が取れるように配慮します。(理想的な1 日の労働時間と週休の設定)

E 生産したコメを製品化して市場へ流します。

F 収益を農事法人や会社またはNPO の取引銀行へプールします。

G プールされたお金から維持管理運営費(諸経費)を支払います。

H 残ったお金は住人総ての人の財産になりますが、前述(お金と金融)の仕組みになっていますので、節度ある利用方法で利用します。つまり収益は公平分配や賃金として支払うのではなく共同で利用します。(みんなで一つの財布という観点では、シュタイナー村と同じですが利用条件が異なります)

I 元もと人の役に立つことに生きがいが見いだせる生活環境になっていることと、お金や物に満たされることで精神的にゆとりができ、優しさや思いやりが生まれシティ住人は益々利他的な発想へと向かいます。利他的な発想ができるからこそ、若者達は本物のボランティア活動として利害関係ではなく、自分たちが本当にしたかった仕事(天性の発揮)を始めようとします。これが理想です。以上の事が実践された時に初めて、ユニアースシステムの全貌がご理解頂けるかと思います。
以下に
ユニアースシステムの模式図を示させて頂きます。


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@ 堆肥工場  図 1 図1 推肥工場
堆肥工場は牛糞や有機ゴミなどを原料に、僅か12 日間でバイオ処理を行ない良質な肥料土を作ることができます。肥料土は農地で利用し収穫量を上げる一方、新たなバイオマス農法として広く地域社会(ユニアースシティ以外)に貢献しながら、
農業コンサルティングを行ない補助的産業としてもシティを支えることができます。
補助的産業はこれ以外にも様々なものが考えられ、例えば医院の開設や陶器の製造、加工食品の製造など様々ですが、要は利益をシティバンクに全てプールして、共同で利用できるシステムであればよいのです。

A 農作物生産エリア  図 2 図2 農作物生産エリア

コメ作りは、ユニアースシティを支える生産性のある基幹産業です。(基幹産業は維持管理運営できる基本的な経費の捻出ができるものであれば、何にでも置き換えられます)

農地は放棄田や委託された田畑を活用し、貸借料は収穫した農作物を提供することでまかないます。
これによって農地は散在しますが一定地区の収穫に偏らない為、天災や災害時に有利なばかりか年間を通じて安定した収穫を期待できます。

B 農作物加工工場  図 3図3 農作物加工工場

出荷工場は、共同作業で収穫した農作物を製品として市場へ出荷できるように、乾燥、脱穀、精米、袋詰めなどを行ないます。




C 共用住宅(ユニアースハウス) 図 4 ユニアースハウス

住まいは、地域で育った天然素材を用いシックレスで安全で快適な住宅を共用します。
賃貸料も無く、デパートや家電スーパーへ出かけても買いたいような物が無いように、一般的な現代文明の装備品を殆ど装備します。(物質欲の抑制)

また車(共用車)も数種類のハイブリッド車を配備し、誰もが、何時でも、何所へでも、出かけられるように配慮します。(購買意欲を湧かせない工夫が、お金に対する執着心を抑止し、人を利他的な発想へとシフトさせ精神性を回復できます)

D ユニアースシティバンク(民間団体や各種法人の会計などが代行)

ユニアースシティと市場経済のバイパス機能を果たし、
お金の支出と収入を管理します。(住人であれば誰もがシティグループネットを介して、何時でも収支や使途をチェックすることができます)

住人はユニアースシティバンクよりクレジットカードの発行を受け、各人の利用料金を月毎にグラフにて公表し、誰がどれだけ使ったかを誰でも知ることができる環境を作り、各自の部屋に収納できる範囲内という量的制限の中で、何時でも、誰でも、好きな時に、好きな物を好きなだけ、デパートやスーパー(市場経済圏)で品物を入手できるシステムを作ります。これによりシティの住人は、お金の貯蓄の必要性や貧富の差を体験することもなく、物に執着することのない生活環境の中で暮らす事ができます。(精神面の充実を重視する)

人々は教育しなくても、環境さえ整っていれば日常生活の中で社会の秩序と、暗黙の了解(あうんの息)の必然性を学び、理想的な形で自律心を養うことができると考えられます。

E統括NPO 法人(農業系の事業の場合は農事組合法人)市場経済での収益や支援金等を、ガラス張りで管理運営する必要性と利益を目的としない点を考慮した場合、本来ならばNPO 法人での運営が最も理想的ではないかと考えられます。

NPO 法人は利益ではなく、より良い生き方を選択する方法としてのアイテムには特化していると考えられますが、収益を必要とするような事業を中心にする場合は、農業事業組合法人のような各専門業種の法人が適していると思います。

そして市場経済と関わることは農事法人やNPO で対応しながら、
NPO の理事長を初め理事やスタッフ一同がシステムの中で皆と同等の生活をします。(特に理事長は利他的な人であることが重要)

ユニアースシティは、一見無秩序で放任主義的のように思える生活環境ですが、
住まいや食べ物、乗り物や持ち物など、物質的に公平で十分に満たされた環境を当初より作ることで、物質的な満足感が我欲(物欲)を制し、
利他的な発想を主体として生きられるようになることで、
暗黙の秩序と全体との調和が理想的で規則的な生活環境を生み出します。

一方現在の社会では、めまぐるしい程の新製品を次々と作っていたのでは、
地球環境の破壊を止められないどころか、いつまで経っても利他的にはなれません。

つまり無秩序で無制限に物が作り出される今の構造社会のままでは、物に執着し、物を追いかけることに専念してしまい、いつまで経っても人も社会も変われないということなのです。(そんなこんなで最終的には精神の崩壊と地球破壊で滅亡)

だからこそ多くの思想集団や宗教団体は、「我欲」に毒されないために俗世間(現在の社会)から隔離する必要に迫られ、閉鎖的なコミュニティを作らざるを得ないのではないかと推察されるのです。

以上のシステムをエリア(ディズニーランドのように塀で囲うこと無く)を限定することなく地域社会の中へ導入することができれば、周りの人々と関わりながら、自らも、周辺の人々も、双方の意識を変えることができると考えられます。

またこの方法ならば宗教や特定思想集団や政治家でなくても、意識の改革や社会構造改革の実践が自らの手で行なうことが可能です。(誰でも人として生きる道を世に示すことはできますが、国は何も変わりません)


[. 日本から国際社会へ

どのような形であれ日本各地のユニアースシティがネットワークで繋がることで、新しい国(日本)のあり方が生まれます。
そして、この新しい国のあり方(連邦)が世界に受け入れられれば、世界各国にユニアースシティが造られる事になると思います。

そうなると各国の利害関係を重視する国連や、社会システムや思想が異なる世界の国々、崇拝する神の名前や作法が異なる宗教、肌や髪の毛の色や目の色の違いや言葉の違いによる人種など、融合する基準をどこに置けばよいのか分らなかった人々は、ユニアースシティという新たなネットワークによって、融合できることに気付くことができるはずです。ユニアースシティは、生命維持の方法や文明の理想的なあり方を基準にしている為、誰もが受け入れ易く地球を容易に包括することができると思います。(尊敬する人物や崇拝する神仏は無関係で自由)

そうなるとユニアースシティのネットワークが国境や人種、民族や思想や宗教を超えるため、地球規模の新しい国のあり方として、地球連邦政府(地球国)の創設の必要性が出てくるに違いありません。実際に国名や神仏の名前や民族の名前の違いによって起きている争いを止めさせるには、これらの国家や宗教を包括できる新たな名前による統合が不可欠になると思います。
そのアイディアが地球国という名前による統合なのです。

そして本当に地球国(地球国政府)が誕生したならば、世界各国の軍隊は国際救助隊へとリニューアルして、災害や事故に備え、誰が何時、何所に生まれても、総ての人が地球人として公平に扱われ、戦争や飢餓や貧困や差別も無く、幸福で平和な人生を満喫できる地球環境を維持できるようになると考えられます。
しかし現在の世の中は、地球国という発想とかけ離れているだけではなく、今後はより一層乖離していくことが予想されます。
その理由は、社会構造のどこか一部を変えたくらいでは、世の中は何も変わることがないからです。
だからこそユニアースプロジェクトの必要性がでてくるのです。ユニアースプロジェクトは、社会構造(資本主義と、市場経済と、拝金思想)を抜本的に変革することで世の中を大きく変えることができます。従って、国家予算や県や市町村などの公的資金を用いて産学官民が協力し合い、公的な地域(国・市町村)としてユニアースシティを造れば世の中は理想へ向かって動き出します。

今一番に実行しなければならないのが、本書を熟読することで魂(人)を呼び起こし(「自我」になっていることを自覚し、目覚め、「起源意識」として生きること)、地球環境や人の精神を蝕む今の社会構造から、新しい理想的なものに入れ替える具体的な方法の呼びかけと実践をすることなのです。
(一人だけの問題ではないので全体シフトを視野に入れて行動する)

理想が実践され具体化できるからこそ、世の中には矛盾がなくなり、戦争も無くなり、自然環境の破壊も止まり、みんなが幸福な生活を送ることができるようになるのです。(偽者の時代の終焉)人は意識が変われば必ず生き方が変わり、最終的には人としての理想的な生き方(利他的な生き方)を選択します。

しかし、理想的な生き方の選択を妨げる原因が社会構造にある限り、理想は理想で終わってしまいます。(悟りを得ても、得た悟りをベースにして生きられない)

そこで生命維持の理想的なあり方を基軸とする最大公約数的な理想社会(人道=中道・中庸)を、モデル的なユニアースシティとして世界に向けて発信して、人はいったい何のために生き、最終的にはどのような社会(または国)を創れば良いのかを、今まさに世界に示す時が到来していると思います。(人は本当に何をしたいのかを自らに問うことになります)

結論を簡単にまとめますと、目覚めた人(「起源意識」である事を悟った本物)による「人として生きられる邦くに(ユニアースシティのネットワーク)の創造」に尽きると思います。
これが人間(世の中・世間)の完成です。

Uni-Earth Project は理想的な社会作りについての実践的な方法の提案を、Universe State はユニアースプロジェクトを実践する必要性についての哲学的な論拠が書かれたものです。

また双方共に著者名の記載はありません。

その理由は、もしも著者名を入れればイズム(○○論や○○主義)になってしまい普遍性を欠いてしまうからです。(当たり前のことではなくなってしまう)

地球のどこかに不安分子があれば、いつかまた世界中が混乱します。
せっかく実行するのですから、イズムを超えて地球をまるごと仕上げることが理想です。

そういう点でユニアースプロジェクトは、社会立て替えの具体的な方法と実践方法を、イズムを超えて世界中に発信できるまさに「道しるべ」となるはずです。

皆様もご存知のように地球も生きている星ガイアと呼ばれるように再生能力(自然治癒能力)があります。

大切なことは、この能力が無くならないうちに
ユニアースプロジェクトを実践しなくてはならないということです。

そこでお願いが御座います。

本プロジェクトに対して、ご批判やご反論をなさるのではなく、
誠に僭越では御座いますが代替案や改善案などのご意見やご提案、
ご指導ご鞭撻を賜り、共に考え実践させていただきたい所存で御座います。

これを期にご協力賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

またユニアースプロジェクトという抜本的な地球と地域の再生方法を、
未だ多くの方々はご存知ではありません。

そこで今この瞬間から何かを始めたいと思われた方は、
このプロジェクトをより多くの方々にご紹介下さい。

実践したその瞬間から、個人(自分)として生活をしてきた一人一人は、
志が同じになることで和合が始まり、
やがて成長を遂げた大きな「起源意識(大和人=大人)」として完成していきます。

あなたはこの本を読むことで既に本物へと変わってきたことに気付いていますか?

地球(生きとし生けるもの)を救うことが出来るのは、やはり
「起源意識」以外にはありません。

残された時間はあと僅かです。

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