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まえがき

生きる意義や目的は、皆が楽しく仲良く暮らすことにあると思います。

平たく言えば、理想的な社会の中で「人として生きる」ということです。

自然発生的な相互互助の精神が息づいていた日本の古きよき時代には、むこう3軒両隣、遠くの親戚より近くの他人、皆が兄弟や家族同然で仲良く暮らしていました。

醤油や味噌が無ければお隣さんへ借りに行き、お返しに行くときにはお裾分けを携える。風情があり、情緒があり、人情味があり、持ち物に大差もなく、施錠すら必要なかったあの頃、人と人は魂(スピリット)で繋がっていました。

理想的な社会は、あらゆる国家や宗教が目指すところの終着点です。
古きよき時代の人情味あふれる日本人に宿っていた魂こそ、21世紀において人と人を結び理想的な社会を創る原点となりえるのではないかと思います。(世界融合の根源魂)

それにも関わらず日々欧米化が進む現在の日本人は、味噌や醤油が無くなれば24時間営業のコンビニエンスストアーへ走り、お金さえあれば何時でも何でも手に入れることが出来、人と関わらなくてもよい生活環境で暮らすようになりました。

これに伴い人との交流は途絶え自己中心的になり、私利私欲や私略に走り、
他人が持たない物を所有する優越感に浸り、自己防衛の必要性からプライバシーの侵害や個人情報保護をのたまい、お隣と僅か数十センチほどしか離れていないマンションで、対話もないまま何所の何方か分からない人達と脆弱なセキュリティを頼りに暮らしています。

兄弟や家族同然だった隣人は今や他人となり、誰に迷惑を掛けようが関係ないと思って生きられるようになりました。(魂・スピリッツの崩壊)

それが証拠に、生命を脅かす地球温暖化や自然環境破壊、動植物の絶滅危惧種の増加、戦争や略奪、犯罪の増加、核保有国の存在と核拡散、飢餓や貧困、病気や 自殺、産業廃棄物やゴミの不法投棄、幼児の虐待や数々の異常精神行動などいくら身近に起こっていても、他人事として平気でいられるようになりました。(環 境と心の崩壊)

この現象は収束する見込みがないばかりか今後も益々悪化することが予想され、楽しく仲良くなど到底暮らせそうもありません。

わたしたちは、人として生きる魂を失ってしまったのでしょうか。

しかし幾ら自分には、興味や関係ない他人事と思っていても、国が戦争を始めれば兵士として参戦させられ、税金が上がれば余分な労働を強いられ、地球環境が悪化すれば病気で苦しみ、失業して職がなくなれば自殺に追い込まれ、本当に他人事で済むのでしょうか。
有事には自分や自分の家族や仲間だけが助かろうと思っても、時は既に遅く不幸な運命を大多数の人々と共に受け入れなくてはなりません。

本当にこのままで良いのですか?

聖職者の方々は、理想や夢を抱き日夜努力をしているにもかかわらず、学級崩壊や政治の堕落、警察官の不祥事や医療の荒廃などと非難され、坊主丸儲けなどと揶揄されて、理想や夢や希望とは全く違う方向へ突き進んでいます。

人々は善悪を知り、理想など語るまでもなく知っています。
しかし何故、世の中は良くならないのかという疑問だけが深まります。


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