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Y.自立維持管理型産業構造
(地球環境保全型産業構造の奨励)

延々と物を作り続ける産業構造では、いずれ地球を壊しきってしまいます。

そこで地球環境破壊の防止を考慮した場合、物を延々と作り続けない産業構造が必要になります。(破滅を食い止める具体的方法の提案)

例えば延々と物を作り続けない新たなコミュニティを造り、物質文明をすみわけ、個人の嗜好性よりも機能性や耐久性、利便性や審美性を重視し、デザイン的に 洗練された必需品を、必要最大限(総ての人で共用できる必要量であり、稼働率に基づき過不足がなく誰もが不自由なく利用できる保有量=必要最大限)生産 し、その後、維持管理へと切り替え、コミュニティごとに製造物の保守点検と維持管理運営を行えば環境破壊を食い止める事が出来ます。

物づくりを継続し続ける労働力を、物を必要量生産した後に維持管理運営へ転換し、維持管理運営を行う事を自立維持管理型産業構造と呼びます。

物の嗜好性は千差万別であり、総ての人の嗜好や用途に合せて無秩序で無制限に物を作る事は、地球環境という物質的限界から考えても事実上不合理です。

また人はどのような物を作っても、いずれは飽きる(又は個人の寿命が尽きる)という点も考慮することが大切です。

人は満ち足りた時に、初めて利他的な発想が出来るとも言われていますが、満ち足りるどころか限りがないということに気付く必要があります。

それというのも個人消費をベースとした経済構造であるが為、飽きさせることが無いように次々と品物が作られるからであり、これが物質至上主義を生み何時まで経っても人々が利他的な発想を出来ない原因となっているからです。

このままでは魂が完全に腐敗してしまいます。

そこで究極の物づくりを行い共用し、物に対する執着心と拘りから脱却できるシステムを作る必要があります。(魂至上主義へシフト)それには最新で最高の技術が必要になり、各企業は得手不得手を補い合い究極の物作りを行わなくてはなりません。

例えばコミュニティ内では先の嗜好と同様に、総ての人を教育や躾でコントロール出来ないことを考慮し、個人に車を所有させ法規を守らせるのではなく、基本 的な交通ルールはコンピューターやロボットに任せ、交通違反や事故の防止を行い、クリーンでエコロジーな究極の車を稼働率に基づき必要最大限の生産を行 い、乗車人数に合わせ何時でも何所でも誰もが利用できる交通網を造り、乗車場所から目的地までをコンピューターで運行することが望ましいと考えます。(法 規のシステム化)

またシャネルやエルメスなどのバッグや小物がデザイン的にも機能的にも本当に優れたものであるならば、それは総ての人にとっての必需品と言えるはずです。

本物故に総ての人に公平に使ってもらう事ができる、これこそが究極の物づくりのあり方と言えるのではないでしょうか。(皆が持てば残るのは本質だけ=所有する意義が問われる)

理想的なコミユニティを新たに造り、物づくりを続けなくても良い環境(生活特区)を確保し徐々に移り住み、維持管理や修理に必要な部品の生産ラインをコミュニティの中へ移設することで、無限に続く物作り産業から脱却することが出来ます。またこれによって初めて地球環境破壊に歯止めを掛けることが可能になります。

今日までのような浄水器や空気清浄機など機械文明に頼る生活環境の改善方法では、材料を調達し組み立て、機械を生産し輸送することでかえって環境破壊を進めます。いわゆる市場経済万能、経済成長至上主義のままでは間違いなく地球環境を壊しきってしまうということす。

自然環境を元に戻し自然が備える自浄性を高める必要性は誰にでも理解できます。
しかし問題はこれを実行すると大量生産と大量消費頼みの市場経済論理と、物づくり産業構造の原理に反するため、何時まで経っても理想的な自然環境は造れません。これが良くない事が分かっていても止められない経済構造と産業構造であり、林檎が腐る林檎箱になっている所以です。

医療も医療行為(治療行為)を極力必要としない社会環境を作ることが最終的な目標(本業)です。しかし現実には、医療器械や知識や技術は日進月歩していますが病人(罹患者数)は益々増加し、医療費も年々増加しています。

この矛盾も
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