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Ⅰ.林檎が腐る林檎箱
そこで夢が叶う理想の社会構造を、林檎と林檎箱に例えてみると大変判りやすいと思います。

林檎を人とし、複雑な林檎箱は、主義(共産・資本・社会・自由・民主など)と経済システム(物流のあり方、分配や消費の仕方)、産業構造(物作りのあり方)とお金のあり方(流通、資産や財産のあり方)、そして税金(公金のあり方)の五項目、これを林檎箱の構成要素(ハード)と考えます。

林檎箱を創り維持管理運営するのが、政治や教育、情報や宗教の四項目(ソフト)と考えました。

問題は現在の社会構造(林檎箱)が、総ての林檎を腐らせてしまう構造になっているところです。(総てを堕落させる社会構造)

どれだけ優れた林檎(聖職者や学者や有識者)であろうと、どれほど新鮮な林檎(子供)だろうと、いかに品種改良をした林檎(啓発された人)であろうと、良し悪しの判断がつくにもかかわらず現状に甘んじて生きる事で、やがては総ての林檎が腐敗します。
それどころか、現在の林檎箱は林檎を腐敗させるに止まらず、林檎の木(地球)までも腐敗する構造になっています。

主義(資本主義)は戦争を、経済(市場経済)は大量生産大量消費を、産業構造(延々と継続する物づくり産業)は環境破壊を、お金(拝金思想)や税金のあり方(公金の不公平分配と使途)は人の魂の堕落を、それぞれが止められない社会構造となっているのです。
従って林檎箱を造り替えない限り、林檎が腐敗しなくて済む方法などありません。

いわば全てが「力」の論理であり、理想が実現できる社会構造には程遠いことがわかります。(首相や政党が替わっても、何も変化しない理由)

また具体的な対処方法としては林檎箱を造り替えるのではなく、
林檎を磨く(学習・鍛錬・訓練・修行など)、
管理方法の検討(法律や憲法の改正・マナーの徹底など)、
林檎の品種改良(啓蒙活動・啓発セミナーの受講・修行を積むなど)、
林檎箱の空気の入れ替え(自然環境の改善・地球環境保護・物のリサイクル化・労働条件の改善など)や、
最悪の場合が箱を維持するための林檎の廃棄(リストラ・人員削減)まで行い、
対応しているつもりになっていますが、これでは根本的な問題解決にはなりません。

今日まで、このような手法は繰り返し継続されてきたにもかかわらず、
良くなるどころか世の中が益々住み難くなっているのは、
林檎箱を造り替えてこなかったことに尽きると言っても決して過言ではありません。

今後は林檎箱の基本構造である資本主義、市場経済、物づくり産業構造、
拝金思想と税金制度を替え、理想的な社会を創ることが急務であると考えられます。(①物質的問題の解決)

そしてもう一つの疑問があります。
理想社会を創らなくてはならないことを知りながら、
何故理想が達成できない社会構造を創ったのかということです。

この疑問を解く鍵は「自分は誰?」を解くことにあります。

「自分」とは何であり、何所から来て、どのように生きて、
最終的にどうなればよいのかを人類の総ての叡智を結集して、
答えを導き出さなくてはなりません。

そして導き出された答えに基づいた政治や教育、情報や宗教のあり方を決める必要があります。(②精神的問題の解決)

前述の二つの問題を解決し、理想的な社会を造るには、
犠牲者や痛みを伴わず問題なく林檎箱の造り替えをする合理的な手法が望まれます。

そのためには、どのような林檎箱を造るかを先行して示唆する必要があり、
資本主義に替わる次世代の主義とは何か、
市場経済に替わる次の経済は何か、
お金と税金のあり方をどのように替えるのかを先に示し、
これを維持管理するための政治や教育、情報や宗教はどのようにあるべきなのかを示さなくてはなりません。

また理論や提言だけではなく、理想的な林檎箱を実際にモデル的なコミュニティとして造り、見て体験できることが望ましいと考えます。
そうでなければ、人々はどのような林檎箱が出来上がるのかがわからないため不安を覚えるからです。(グランドデザインとファイナルビジョンは先に示す必要がある)

林檎箱を造り替える際、過去の歴史を振り返ると革命や戦争など、痛みや流血を伴うことが多々ありましたが時代は既に21世紀、高度な文明力を持ち地球レベルでリアルタイムに大量の情報が皆で共有できる時代背景を考慮したとき、今までとは全く異なる洗練された方法で林檎箱を造り替えたいものです。

次項では、次世代の主義や経済構造、産業構造やお金や税金のあり方、
また政治や教育、情報や宗教について理想的と思われるアイディアを提案させていただきます。


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Ⅱ.自由公生主義(人として仲良く生きる考え方)



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