Uni-Earth Project
X. ユニアースシティ構築のプロジェクト概要

2. 経済と産業のプロジェクト
(自給圏経済:日常生活に必要な食糧は地産地消、地産できない物は自主的交易)

一人だけ、または一家族のみ、あるいは特定集団だけが山村や自然の中で理想的な自然生活や仙人暮らしを実践してアピールすることと、国家や地域の社会構造 を変え、理想的な社会の実現をアピールすることでは、全く異なった活動であると言っても過言ではないはずです。(行政に働きかける)

そうなるとやはり人や社会との関わりを保ちながら国や地域を、理想的な生活の場として完成することが大切であると思います。
そこで具体的なまちづくりの手順について考えてみたいと思います。

@ まちづくり(モデル)ができる土地(ゴルフ場跡地や大きな工場跡地、埋め立て地や公共事業予定地など)を用意(立地条件は活断層の回避、水没や津波や土砂 崩れ、火災による延焼等の防災面を考慮)し、道路や交通システム等のインフラを先に導入した後、一戸完結型住宅(ユニアースハウス)を食糧受給率(一人が 年間に消費する農作物の量)に合わせて適正配置を行ないます。(当初のモデルは50 世帯200 人規模)


A 農業型ユニアースシティの場合は共同農園と田んぼを設け、春には田植えを秋には刈り取りを共同作業で行ない年間の主食を収穫確保します。

米づくりなどの農作業を共同で行なうことで、お金ではなく人と人の助け合いや、人との付き合い等、人間関係の重要性が身にしみて理解することができます。

これによって古き良き時代の日本の相互互助精神を身に付けることができます。

農地は、既存の田畑があれば新たにシティ内に田んぼを造らなくても休耕田や放棄田を借り受け、完全自然農法で米を作り、地主に生産米の一部を借り賃として提供することが理想であると考えられます。
これによって農村等の活性化と生態系の保護が可能になります。


B 地場にない物は、地方のユニアースシティと自主的交易(例えば農村型ユニアースシティと漁村型ユニアースシティ間で米と魚や塩等価交換)でまかないます。


C ユニアースシティごとで、バイオエタノール、塩、砂糖、農作物、工業製品、魚介類など特化した基幹産業を持つことが大切で、ユニアースシティという経済特 区としての立場からみた外貨(日本円)を稼ぐには、自然農法で作った農作物や特産品(ぶどう酒、魚の干物、ソーセージなど)を市場に流し、ユニアースシ ティの文明維持のための部品調達や製品調達等に用います。


D 延々と造り続ける現在の物づくり産業構造のままでは、地球環境の保護や改善ができないことは前述の通りです。(過剰な物欲は精神構造にも悪影響)
そこで工業型のユニアースシティでは、作る物の必要と不必要をすみ分け、可能な限り永久的な耐久性を備えた物を作り、パーツの供給などで維持管理することが必要となり、これを自立維持管理型産業構造と呼び、ユニアースシティの基本的産業構造とすることが必須です。

以上のような一つのコミュニティ内(経済特区)で衣食住やエネルギーなど総てを自給自足(共給共足)する経済を自給圏経済と呼び、国家の継続的な支援がなくなっても「まち(地域社会)」を維持できる経済システムです。(市場経済から自給圏経済へシフト)

年金や生活保護などいつまでも国や地方自治に頼っていたのでは、夕張市のようにある日突然、生活の保障がなくなる日が来るかも知れません。
国民であるならば地域再生のために名乗りを上げてNPO に参加するか、またはNPO を自らが作り、地域再生基本方針に基づく内閣官房の地域再生推進予算や内閣府の地域再生事業予算や構造改革特別予算などでユニアースシティを造り、優良な 地域運営を行なうことができれば理想ではないかと思います。

いずれにせよ税金を採られるのは国民なのですから、
国が作った増殖する財政赤字(公称827 兆円2006 年6 月時点)の返済を国民が自主的に地域再生という形でお金の返済をしてもよいのではないかと思います。
これが愛国心であり、日本人の持つ相互互助精神と言えるはずです。

ユニアースシティは行政主体で経済特区として地域を限定して造るクローズドタイプと、市町村の中で地域を限定せずNPO や法人としてシステム運用するオープンタイプの二つのタイプがありますが、まずはじめにクローズドタイプの例を解説させて頂きました。


次へ 3. 農業のプロジェクト (完全自然農法とバイオテクノロジーの融合)


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